夕されば 衣手さむし みよしのの 吉野の山に
み雪降るらし
詠み人しらず
(ゆうされば ころもてさむし みよしのの よしのの
やまに みゆきふるらし)
意味・・夕方になったので、袖の中まで寒さを感じる。
吉野の山には雪が降っているに違いない。
吉野は特に山が深いので、今夜の寒さでは多分
雪になっているだろう、という事を詠んでいま
す。
注・・夕されば=夕方になったので。
衣手=袖のこと。
みよしのの=「吉野」 にかかる枕詞。音調を
整えている。
出典・古今和歌集・317。
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