8/16 秋の菊 にほふかぎりは かざしてむ 花よりさきと
    知らぬわが身を              紀貫之
8/17 わが宿の 梢の夏に なるときは 生駒の山ぞ
    見えずなりぬる             能因法師
8/18 住江の 松を秋風 吹くからに 声うちそふる
    沖つ白波                凡河内みつね
8/19 行く春や 鳥啼き魚の 目は泪      芭蕉
8/20 人住まぬ 不破の関屋の 板廂 荒れにし後は
    ただ松の風               藤原良経
8/21 小倉山 峰たちならし 鳴く鹿の 経にけむ秋を
    知る人ぞなき              紀貫之
8/22 かにかくに 疎くぞ人の 成りにける 貧しきばかり
    悲しきはなし              木下幸文
8/23 落花枝に かへるとみれば 胡蝶かな   荒木田守武 
8/24 ひともとと 思ひし菊を 大沢の 池のそこにも
    誰か植えけむ              紀友則
8/25 花の木に あらざれめど 咲にけり ふりにし木の実
    なる時もがな              文屋康秀
8/26 あおによし 奈良の都の 咲く花の 薫ふがごとく
    今盛りなり               小野老
8/27 青梅に 眉あつめたる 美人かな     蕪村
8/28 よそにのみ 見てややみなむ 葛城や高間の山の
    峰の白雲                読人知らず
8/29 つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは
    思はざりしを              在原業平
8/30 煙たち もゆとも見えぬ 草の葉を 誰かわらびと
    名づけそめけむ             真静法師
8/31 高麗船の よらで過ぎく 霞かな     蕪村