うばたまの わが黒髪や かはるらむ 鏡の影に 降れる白雪
                      紀貫之(きのつらゆき)

(うばたまの わがくろかみや かわるらん かがみのかげに
 ふれるしらゆき)

意味・・私の黒髪はもう白くなってしまった。鏡に映る
    私の頭には雪が降っている。

    鏡の中の自分を見て、あらためて自分が老いて
    しまったと自覚して、嘆いて詠んだ歌です。

 注・・うばたまの=黒、闇、夜などの枕詞。