11/1 すみだ川 舟呼ぶ声も うづもれて 浮霧深し
   秋の夕浪             清水浜臣
11/2 斧入れて 香におどろくや 冬木立 蕪村
11/3 大海の 磯もとどろに 寄する波 割れて砕けて
   さけて散るかも          源実朝
11/4 世を捨てて 山に入る人 山にても なほ憂き時は
   いづちゆくらむ          凡河内みつね
11/5 白露に 風の吹きしく 秋の野は 貫きとめぬ
   玉ぞ散りける           文屋朝康
11/6 やぶ入りや 浪花を出でて 長柄川 蕪村
11/7 紫の ひともとゆえに 武蔵野の 草はみながら
   あはれとぞ見る          読み人知らず 
11/8 寂しさに たへたる人の またもあれな 庵ならべん
   冬の山里             西行
11/9 おきのいて 身を焼くよりも 哀しきは 都島べの
   別れなりけり           読み人知らず
11/10 古河の 流れを引きつ 種おろし  蕪村
11/11 水鳥も 水の上とや よそに見む 我も浮きたる
   世をすぐしつつ          紫式部
11/12 白川の 知らずといはじ 底清み 流れて世々に
   すむと思へば           平忠文
11/13 あしびきの 山田の案山子 汝さへも 穂拾ふ鳥を
   守るてふものを          良寛
11/14 茨老い すすき痩せ 萩おぼつかな 蕪村
11/15 受け継ぎて 国の司の 身になれば 忘れまじきは
   民の父母             上杉鷹山