道のべの 柳ひと枝 もちづきの 手向けにせんと 
折ってきさらぎ        腹唐秋人(はらからあきひと)

(みちのべの やなぎひとえだ もちづきの たむけにせんと
 おってきさらぎ)

意味・・西行にゆかりのある道のべの柳の一枝を、二月
    十五日の忌日に手向けにしょうと思って、こう
    して手折って来たことだ。

    題は「西行忌」です。
    西行の有名な歌を二首織り込んで詠んだ歌です。
   「道のべに清水流るる柳かげしばしとてこそ立ち
    どまりつれ」 (意味は名歌観賞・12月14日)
   「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの
    望月のころ」 (意味は名歌観賞・2月25日)

 注・・西行忌=陰暦の二月十五日。
    手向け=神仏に供え物をすることる
    きさらぎ=如月、二月。「来」を掛ける。