3/16 人問はば 見ずといはむ 玉津島 かすむ入江に
   春のあけぼの            藤原為氏
3/17 雄神川 紅にほふ 娘子らし 葦付取ると 
   瀬に立たすらし           大伴家持
3/18 庵結ぶ 山の裾野の 夕ひばり 上がるも落つる
   声かとぞ聞く            慶運
3/19 四天王 憤怒す百舌も また叫ぶ   水原秋桜子
3/20 七十に 御津の浜松 老いぬれど 千代の残りは
   なほぞはるけき           藤原清輔
3/21 君に恋ひ 甚も術なみ 平山の 小松が下に
   立ち嘆くかも            笠女郎
3/22 風さそう 花よりも猶 我はまた 春の名残を
   いかにとかせん           浅野内匠頭
3/23 茶摘女が いつも暮れ行く 土橋かな 原月舟
3/24 惜しめども たちもどらず ゆく春を 勿来の関の
   せきとめなん            内田康夫
3/25 石川や 瀬見の小川の清ければ 月も流れを
   尋ねてぞすむ            鴨長明
3/26 宇治の川瀬の 水車 何とうき世を めぐろう
                     閑吟集
3/27 年経たる 宇治の橋守 こと問はん 幾代になりぬ
   水の水上              藤原清輔
3/28 青梅や 島といえども 国分寺    角川源義
3/29 いざさくら 我も散りなむ ひとさかり ありなば人に
   憂きめ見えなむ           承均法師 
3/30 色も香も おなじ昔に さくらめど 年ふる人ぞ
   あらたまりける           紀友則
3/31 うつせみの 世にも似たるか 花ざくら 咲くと見しまに
   かつ散りにけり           読人知らず