神垣の 御室の山の 榊葉は 神のみ前に 茂り合いにけり
                      読人知らず

(かみがきの みむろのやまの さかきばは かみのみまえに
 しげりあいにけり)

意味・・神垣に取り囲まれた神殿のある山の榊葉は
    神聖な神様をたたえるように、一面に青々
    と茂っていることだ。

 注・・神垣(かみがき)=神社の周囲にめぐらした垣。
    御室=貴人の住居の敬称、神社。
    み前=御前、神や貴人の前の敬称。