亡き母を したひよわりて 寝たる児の 顔見るばかり
憂きことはあらじ         橘曙覧(たちばなあけみ)

(なきははを したいよわりて ねたるこの かおみる
 ばかり うきことはあらじ)

意味・・亡くなった母に向って、お母さん、お母さんと
    言って泣き続けていた児の疲れて寝てしまった
    顔を見る事ほど辛いことはないだろう。

    曙覧の門人の妻が亡くなった時に詠んだ歌です。

 注・・したひ=慕ひ、慕って。
    よわりて=呼わりて、呼び続けて。
    憂き=辛い。