いなと言えど 強ふる志斐のが 強ひ語り このころ聞か
ずて 我恋ひにけり      
              持統天皇(じとうてんのう)
              (万葉集・236)

(いなといえど しうるしいのが しいかたり このころ
 きかずて われこいにけり)

意味・・「もうたくさん」というのに聞かそうとする、
    志斐婆さんの無理強い語りも、ここしばらく
    聞かないでいると、私は恋しく思われる。

    側近の老婆をからかった歌です。

 注・・志斐の=側近の老婆の名前。「の」は親愛を
        表わす。
    強ひ=志斐を掛ける。