奥山の 岩垣もみぢ 散りはてて 朽葉がうへに
雪ぞつもれる       大江匡房(おおえのまさふさ)

(おくやまの いわねもみじ ちりはてて くちばがうえに
 ゆきぞつもれる)

意味・・奥深い山の岩垣の紅葉はすっかり散って、朽
    葉の上に雪が積っている。
  
    人知れず紅葉は散り、人知れず雪が降る様を
    読んだ歌です。

 注・・岩垣もみぢ=四方を囲むように、岩の壁をに
      這う葛の類の紅葉。