年のはに かくも見てしか み吉野の 清き河内の
たぎつ白波        笠金村(かさのかねむら)

(としのはに かくもみてしか みよしのの きよき
 かわちの たぎつしらなみ)

意味・・毎年毎年こうして見たいものだ。ここ吉野の
    清らかな河内の渦巻き流れる白波を。

    吉野川の爽快な白波を詠み離宮を讃えた歌です。

 注・・年のは=毎年。
    河内=川の周辺に開けた生活圏。

出典・・万葉集・908。