はじめに
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お詫びいたします。

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昨日こそ 年はくれしか 春霞 かすがの山に
はやたちにけり        読人知らず

(きのうこそ としはくれしか はるがすみ かすがの
 やまに はやたちにけり)

意味・・年が暮れたのはほんの昨日だったのに、
    今日ははや春日の山に春霞がたって、い
    かにも春めいたことだ。

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夜泣きすと ただもり立てよ 末の代に 清く盛ふる
事もこそあれ        白河院(しらかわいん)

(よなきすと ただもりたてよ すえのよに きよく
 さかうる こともこそあれ)

意味・・いくら夜泣きしても、忠盛よ、ただ守り立て
    て、大事に育てよ。成長したら、清く盛んに
    栄えるだろうから。

    平清盛が生まれた時に白河院が忠盛に贈った
    歌です。この歌によって清盛の名前がつけら
    れた。

 注・・ただもり=忠盛(平清盛の父)と「ただ守り」を
      掛ける。

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あおやぎの 枝にかかれる 春雨は 糸もてぬける
たまかとぞみる          伊勢(いせ)

(あおやぎの えだにかかれる はるさめは いともて
 ぬける たまかとぞみる)

意味・・芽を出した青柳の枝に春雨が降りかかって、
    露のかたちとなっているのは、まったく糸で
    真珠のつぶつぶでも貫いたように見えるもの
    だ。