ひよりぞと 思ひて出づれば 風さむし 全く好き日は
日にも得がたし 橘曙覧(たちばなあけみ)

(ひよりぞと おもいいずれば かぜさむし またくよき
 ひは ひにもえがたし)

意味・・良い天気だなあと思って出かけたのだが、
    風が出て来て寒くなった。全く気持ちの
    好い天気は一日の中でも得がたいものだ。

    この世の中に完全なものはない、という
    気持ちを詠んでいます。

 注・・ひよりぞと=良き日和だと。良きを補う。
    日にも得がたし=一日の日の中でも得が
      たい。

作者・・橘曙覧=1812~1868。国文学者。家業を
     異母弟に譲り25歳頃隠棲。「独楽吟」
     等の歌集がある。