たのしみは 珍しき書 人にかり 始め一ひら
広げたる時        橘曙覧(たちばなあけみ)

(たのしみは めずらしきふみ ひとにかり はじめ
 ひとひら ひろげたるとき)

意味・・私の楽しみは、読みたいと思いながら
    なかなか手に入らない珍しい本を、や
    っと人から借りることが出来、いそい
    そした気持ちで最初の一頁を開いた時
    です。

 注・・ひとひら=一枚。「ひら」は薄くて平
      らなもの。

作者・・橘曙覧=1812~1868。国文学者。家業を
     異母弟に譲り25歳頃隠棲。「独楽吟」
     等の歌集がある。