風をいたみ 岩うつ波の をのれのみ くだけてものを
おもふころかな     源重之(みなもとのしげゆき)

(かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけて
 ものを おもうころかな)

意味・・風が激しいので、岩を打つ波が砕けるように、
    自分だけが心を千々にくだいて物思いをする
    この頃だ。

    岩をつれなき女に、波をわが身にたとえてい
    ます。

 注・・いたみ=痛み。痛みを感じる、(風が)激しい
         ので。

      

作者・・源重之=1000没、60余歳、陸奥守、36歌仙。