涼しさを 我が宿にして ねまるなり 芭蕉(ばしょう)

(すずしさを わがやどにして ねまるなり)

意味・・この涼しさを、すっかり一人占めにして、 
    私はのんびりとからだを横にしていること
    です。

    山形の尾花沢で詠んだ句です。芭蕉ののん
    びりしたさまを詠んでいます。

 注・・我が宿にして=独り占めにして。
    ねまる=身体を楽にして座ったり横になる
      こと。新潟地方の方言。

作者・・松尾芭蕉=1644~1694。「奥の細道」、「
      笈(おい)の小文」など。