夏山の 夕下風の 涼しさに 楢の木陰の 
たたま憂きかな  西行(さいぎよう)

(なつやまの ゆうしたかぜの すずしさに ならの
 こかげに たたまうきかな)

意味・・夏山の夕暮れ時には、木の下を吹いてくる風
    の涼しさに、楢の木陰からなかなか去り難い
    ことだ。

 注・・夕下風=夕方に木陰を吹いてくる風。
    たたま憂き=立ち去る(たたまく)のがつらい。

作者・・西行=1118~1190。俗名佐藤義清(
      のりきよ)。鳥羽上皇の北面武士であった
      が23歳で出家。「新古今集」では最も
      入選歌が多い。