思ひやれ こころの水の あさければ かき流すべき
言の葉もなし    藤原実行(ふじわらのさねゆき)

(おもいやれ こころのみずの あさければ かき
 ながすべき ことのはもなし)

意味・・私のつらい気持ちを想像してください。
    私の心は浅はかなので、後世まで書き
    伝える事の出来る歌もありません。

    詞花(しか)和歌集を編集したいので、
    家集を見せて下さいと言われたので
    詠んだ歌です。

 注・・心の水=心を水に喩える。
    かき流す=「書き」に「掻き」を掛け
      る。言の葉という落ち葉を掻き流
      すイメージ。
    言の葉=和歌のこと。

作者・・藤原実行=1080~1162。太政大臣従・
      従一位。