太秦の 深き林を 響きくる 風の音すごき
秋の夕暮れ        小沢蘆庵(おざわろあん)

(うずまさの ふかきはやしを ひびきくる かぜのと
 すごき あきのゆうぐれ)

意味・・太秦の深い林を響かせながら吹いてくる
    風の音がすさまじい秋の夕暮れよ。

 注・・太秦(うずまさ)=京都市右京区にある地。

作者・・小沢蘆庵=1723~1801。漢学にすぐれ、
     官山茶(かんさざん)や頼山陽と交流。