いかばかり しづのわが身を 思はねど 人よりも知る
秋の悲しさ              散逸物語

(いかばかり しずのわがみを おもわねど ひとより
 もしる 秋のかなしさ)

詞書・・秋の悲哀は、華やかに時めいている貴人の
    心には届かない、という心を。

意味・・わが身の卑しさをどれほども思わないけれ
    ども、人よりも秋の悲哀をいっそう感じて
    いる。

 注・・しづ=賤。卑しい者。身分の低い者。