花ざかり 神もほとけも あちらむけ
            清水一瓢(しみずいっぴよう)

(はなざかり かみもほとけも あちらむけ)

意味・・仏に仕える身でありながら、花が咲けばその花に
    心を奪われ、朝夕の勤行も怠りがちになる。まま
    よ花盛りの間は、神も仏もあちらを向いて、自分
    の風狂を見逃してくれ。

    花月に心を奪われ、本業もおろそかになる自分を
    そのまま投げ出した句です。

作者・・清水一瓢=1770~1840。江戸谷中の本行寺の住職。
     一茶、成美と親交。