うえおきし 人なき宿の 桜花 にほひばかりぞ 
かはらざりける        読人知らず

(うえおきし ひとなきやどの さくらばな におい
 ばかりぞ かわらざりける)

意味・・植えておいた人が亡くなったこの屋敷内は
    すっかり変ってしまったが、庭の桜花の色
    だけは昔に変らず美しく咲いていることだ。

 注・・にほひ=匂ひ。美しく映える色。香り。