忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの
命ともがな
儀同三司母(ぎどうさんしのはは)
(新古今集・1149、百人一首・54)
(わすれじの ゆくすえまでは かたければ きょうを
かぎりの いのちもがな)
意味・・いつまでも忘れまいとあなたはおっしゃって
下さいますが、そのように遠い将来のことは
頼みがたいことですから、そうおっしゃって
くださる今日を限りの命であってほしいもの
です。
当時の上流貴族たちは一夫多妻であり、結婚
当初は男が女の家に通っていた。男が通って
来なくなれば自然に離婚となっていた。いつ
しか忘れ去られるという不安のなかで、今日
という日を最良の幸福と思う気持を詠んでい
ます。
注・・忘れじの=いつまでも忘れまいと。
行く末=将来。
かたければ=難ければ。難しいので。
命ともがな=命であってほしい。「もがな」
は願望の助詞。
作者・・儀同三司母=~998。高階成忠の娘。藤原道隆
の妻。「儀同三司」は「太政大臣・左大臣・
右大臣」に同じの意味。
命ともがな
儀同三司母(ぎどうさんしのはは)
(新古今集・1149、百人一首・54)
(わすれじの ゆくすえまでは かたければ きょうを
かぎりの いのちもがな)
意味・・いつまでも忘れまいとあなたはおっしゃって
下さいますが、そのように遠い将来のことは
頼みがたいことですから、そうおっしゃって
くださる今日を限りの命であってほしいもの
です。
当時の上流貴族たちは一夫多妻であり、結婚
当初は男が女の家に通っていた。男が通って
来なくなれば自然に離婚となっていた。いつ
しか忘れ去られるという不安のなかで、今日
という日を最良の幸福と思う気持を詠んでい
ます。
注・・忘れじの=いつまでも忘れまいと。
行く末=将来。
かたければ=難ければ。難しいので。
命ともがな=命であってほしい。「もがな」
は願望の助詞。
作者・・儀同三司母=~998。高階成忠の娘。藤原道隆
の妻。「儀同三司」は「太政大臣・左大臣・
右大臣」に同じの意味。
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