枝に漏る 朝日の影の 少なさに 涼しさ深き
竹の奥かな 
           京極為兼(きょうごくためかね)
             (玉葉集・419)

(えだにもる あさひのかげの すくなさに すずしさ
 ふかき たけのおくかな)

意味・・枝の間から漏れて来る朝日の光が少ないために、
    夏の朝も涼しさが底深く感じられる、竹林の奥
    であるなあ。
    
    竹林の朝のひんやりとした涼しさを詠んでいま
    す。

作者・・京極為兼=1254~1332。正二位権大納言。1316
     年から死去まで土佐に配流される。