人もさぞ 我をおろかに 思ふらむ 我も人をば 
おろかにぞ見る
            二条良基(にじょうのよしもと)
             (後普光院殿百首・91)

(ひともさぞ われをおろかに おもうらん われも
 ひとをば おろかにぞみる)

意味・・世の人もさぞや私を愚か者だと思っているだろう。
    私もまた世の人を愚か者に見えることだ。    

作者・・二条良基=1320~1388。北朝の天皇に仕える。
     太政大臣。「後普光院殿百首」。