初花の ひらけはじむる 梢より そばへて風の
わたるなりけり
            西行(さいぎょう)
            (山家集・148)

(はつはなの ひらけはじむる こずえより そばえて
 かぜの わたるなりけり)

意味・・桜の初花が開きはじめる梢から、もうすぐ散る
    ことを思わせる風が戯れるごとく吹きわたって
    いるよ。

 注・・そばへ=戯へ。たわむれる、風が軽やかに吹く。

作者・・西行=1118~1190。「山家集」。