子の為に 残す命も へてしがな 老いて先立つ
否びざるべく
          藤原兼輔(ふじわらのかねすけ)
          (兼輔集)
(このために のこすいのちも へてしがな おいて
 さきだつ いなびざるべく)

意味・・我が子の為にしてやれる残りの命も少なくなって
    しまった。年老いて子に先立つ事は逆らいようの
    ない事だ。我が亡き後、子供たちはどのようにし
    て生きていくことか。

 注・・へて=経て。時がたつ。
    否び=承知しない。断る。

作者・・藤原兼輔=877~933。紫式部の曽祖父。中納言。