とくとくと 垂りくる酒の なりひさご うれしき音を
さするものかな
             橘曙覧(たちばなあけみ)
             (橘曙覧歌集・123)
(とくとくと たりくるさけの なりひさご うれしき
 おとを さするものかな)

意味・・とくとくと、音をたてて垂れてくる酒のひさごよ、
    うれしい音をさせるものだなあ。

 注・・とくとくと=ひょうたんの狭い口から酒が流れ出る
     形容。
    なりひさご=生り瓢。ひょうたん、酒などを入れる
     容器。「生る・鳴る」の掛詞。

作者・・橘曙覧=1812~1868。越前国(福井県)の紙商の長男。
     父母に早く死別し家業を異母弟に譲り隠棲。