藤袴 着て脱ぎかけし 主やたれ 問へどこたへず 
野辺の秋風
           源実朝(みなもとのさねとも)
           (金槐和歌集・215)
(ふじばかま きてぬぎかけし ぬしはたれ とえど
 こたえず のべのあきかぜ)

意味・・香りがただよっている。誰が脱ぎかけた藤袴なの
    だろう。野辺の秋風に問えど答えずに吹き去って
    行く。

作者・・源実朝=1192~1219。28歳。源頼朝の次男。鎌倉
     幕府の三代将軍。鶴岡八幡宮で暗殺される。
     「金槐和歌集」