しづかなる 夜半の寝覚めに 世の中の 人のうれへを
思ふくるしさ
           足利直義(あしかがのたただよし)
           (風雅和歌集・1799)
(しずかなる よわのねざめに よのなかの ひとの
 うれえを おもうくるしさ)

意味・・静かな夜半の寝覚めに、世の中の人々の嘆き悲しみを
    思う我が心の苦しさよ。

    為政者の政治を思う心を述べた歌です。

 うれへ=憂へ。嘆き、悲しみ、不安。

作者・・足利直義=1306~1352。南北朝期の歌人。足利尊氏の弟。