沖つ波 たかしの浜の 浜松の 名にこそ君を
待ちわたりつれ
             紀貫之(きのつらゆき)
             (古今和歌集・915)
(おきつなみ たかしのはまの はままつの なにこそ
 きみを まちわたりつれ)

意味・・名高い高師の浜の浜辺に生えている松、その
    「まつ」という言葉のように、私はあなたを待ち
    続けてていたのですが、ついに会う機会にめぐま
    れずに残念です。

    旅先で友人が近くにやってきたのに、逢えな
    かったので詠んだ歌です。

 注・・沖つ波=沖の波は高いの意味で、高師の枕詞。
    たかしの浜=高師の浜。堺市高石あたりの海岸。

作者・・紀貫之=866~945。古今和歌集の中心的選者。
     「仮名序」も執筆。「土佐日記」。