ねぎごとを さのみ聞きけむ 社こそ はては嘆きの 
森となるらめ 
               讃岐(さぬき)
               (古今和歌集・1055)
(ねぎごとを さのみききけん やしろこそ はては
 なげきの もりとなるらめ)

意味・・お参りに来た人の願いをそんなにたくさん聞き
    届けて下さる神様なら、おしまいにはその人達
    の嘆きが木となって立派な森が出来るでしょう。

    信者の嘆きが多いので、それで立派な森が出来
    るという風刺です。

 注・・ねぎごと=神仏への願い事。
    はては=最後に。
    嘆きの森=鹿児島県姶良(あいら)郡にあるという。
         嘆きのきに「木」を掛ける。

作者・・讃岐=安部清行(900年没・讃岐守)の娘。