いにしへに ありけむ人も 我がごとや 三輪の桧原に
かざし折りけん
             柿本人麿(かきのもとひとまろ)
             (拾遺和歌集・491)
(いにしえに ありけんひとも わがごとや みわの
 ひばらに かざしおりけん)

意味・・その昔にいた人も、私と同じように、三輪の桧原で、
    桧(ひのき)の葉を挿頭(かざし)とするために折った
    ことであろうか。

 注・・三輪の桧原=奈良県桜井市三輪の辺りの原野。
    かざし=挿頭。草木の花や枝を折り取って、髪や冠
     に挿す。本来は装飾よりも、草木の生命力にあや
     かろうとする祈願のため。

作者・・柿本人麿=生没年未詳。700年頃に活躍した万葉集を
     代表する歌人。