春の色の 至り至らぬ 里はあらじ 咲ける咲かざる
花の見ゆらむ
             読人しらず
             (古今和歌集・93)
(はるのいろの いたりいたらぬ さとはあらじ さける
 さかざる はなのみゆらん)

意味・・春の気配の及んでいる里と、及んでいない里
    というような区別はあるまい。それなのにす
    でに咲いている花や、まだ咲かない花が見え
    るようであるが、どうしたことであろうか。

    春色到来し花の季節になり、まだ花の咲かな
    いのは、まだ春の来ない里があるのかといぶ
    かしむ気持ちを詠んでいます。