君がこと 母の褒むれば おさふれど おさふれど尽きぬ
ほほえみのわく
             石橋静子 (新万葉集・巻一)

(きみがこと ははのほむれば おさうれど おさうれど
 つきぬ ほほえみのわく)

意味・・あの人の事を母が褒めてくれる時、嬉しさが胸
    一杯になって、それを表面に出すまいと思って、
    押えよう押えようと努力して見るのだが、次か
    ら次へと微笑みが尽きることなく湧きあがって
    きてしまう。

作者・・石橋静子=いしばししずこ。伝未詳。大正・昭
     和の人。