山吹の 花色衣 ぬしやたれ とへどこたへず 
くちなしにして
          素性法師 (古今和歌集・1012)

(やまぶきの はないろごろも ぬしやたれ とえど
 こたえず くちなしにして)

意味・・山吹の花のような黄色の着物の主は誰で
    あるか、尋ねたが返事が無い。口無しで
    あって、返事をしないのも道理である。

    俳諧(誹諧・はいかい)歌で滑稽さを詠ん
    でいます。

 注・・山吹の花色衣=黄色の衣。
    くちなし=梔子(くちなし)色、「口無し」
     を掛ける。山吹きは黄色で梔子色でも
     ある。

作者・・素性法師=そせいほうし。~909年頃没。
     僧正遍照の子。