草深き 窓の蛍は かげ消えて あくる色ある
野辺の白露
          飛鳥井雅有 (玉葉和歌集・398)

(くさふかき まどのほたるは かげきえて あくる
 いろある のべのしらつゆ)

意味・・草深い家の窓のあたりを飛び交う蛍の光も
    消えて、夜が明けゆく光に映えて美しい色を
    見せる野辺の白露よ。

    夜明けの光を受け、庭には白露がきらきらと
    輝いており、草深い窓の辺りでは蛍の光が消
    えて行く、夏の朝の叙景を詠んでいます。

 注・・窓の蛍=「蛍の光、窓の雪」を慣用句的に用
     いたもの。
    あくる=明くる。夜があける。

作者・・飛鳥井雅有=あすかいのまさあり。1241~
     1301。鎌倉期の歌人。正二位参議。