春夕べ さびしきことを おもひおり さびしきことに
なれむとすらし
               穂積忠 (昭和万葉集)

(はるゆうべ さびしきことを おもいおり さびしき
 ことに なれんとすらし)

意味・・うららかな春の日の、一段落した夕暮れ時分には
    寂しさが込み上げて来る。でも、近頃はこの寂し
    さにも慣れようとしている。

    さびしきこと・・今日一日が終わろうとする時、
    その一日が必ずしも意に添わない、と感じる寂し
    さ。また、失恋の寂しさ。・・・・。

作者・・穂積忠=ほずみきよし。1901~1954。昭和・大正
     の歌人。国学院大卒。北原白秋に師事。「雪祭」。