おもひきや 山田の案山子 竹の弓 なすこともなく
朽ち果てんとは
                 中山忠光

(おもいきや やまだのかかし たけのゆみ なすことも
 なく くちはてんとは)

意味・・山田の案山子が持つ竹の弓のように、矢を放つ
    事もなく死んでゆこうとは思わなかった。

    まだやりたい事があるというのに、実をあげる
    ことなく死んでしまうとは・・無念だ。

    辞世の歌です。
  
作者・・中山忠光=なかやまただみつ。1845~1864。19歳。
     倒幕のため天誅組に入るが幕府に鎮圧される。

出典・・菊池明「幕末百人一首」。