植えてみよ 花の育たぬ 里はなし 心からこそ
身は癒しけれ
            福沢諭吉 (良寛?)

(うえてみよ はなのそだたぬ さとはなし こころ
 からこそ みはいやしけれ)

意味・・種を植えてみれば花の育たない土地はない。
    心さえ込めれば花の命は満足に育つものだ。

    どこに住んでいても楽しい場所になるもの
    だ。いやな人だと思っていても、先ず心を
    込めて交際しなさい。きっと花は育つもの
    だ。花を見れば人々の笑顔があふれ、優し
    い心を取り戻すであろう。

 注・・癒し=病気、苦しみを治す。満足のいく物
     にする。

作者・・福沢諭吉=1834~1901。「西洋事情」。
     作者は良寛とも言われている。

出典・・菊池明著「幕末百人一首」。