野も山も 冬はさびしと 思ひけり 雪に心の
うかるるものを
                 賀茂真淵

(のもやまも ふゆはさびしと おもいけり ゆきに
 こころの うかるるものを)

意味・・野も山も、冬に限っては、さびしいと思って
    いたのだが、雪が降れば、野も山も雪景色と
    なり、その美しさに気持ちが高ぶってくるも
    のだ。

   
 注・・冬は=「は」他の季節に対させたもの。
    うかるる=浮かるる。面白さに心が奪われる。
     興にのる。

作者・・賀茂真淵=かものまぶち。1697~1769。本居
    宣長ら多くの門人を育成した。

出典・・「賀茂翁家集」(日本の古典「蕪村・良寛・一茶」)