梅の花 夢に語らく みやびたる 花と我れ思ふ
酒に浮かべこそ
                大伴旅人

(うめのはな ゆめにかたらく みやびたる はなと
 われおもう さけにうかべこそ)

意味・・梅の花が夢でこう語った。「私は風雅な花だ
    と自負しています。無駄に私を散らさないで
    ほしい。どうか酒の上に浮かべてください」。

    風も無く静かに散る梅の花。これを盃で受け
    ながら、歌を詠む。風流の極みを詠んでいる。

作者・・大伴旅人=おおともたびと。665~731。大宰
    帥(そち) の後、大納言になる。従二位。

  
出典・・万葉集・852。