吹きくれば 香をなつかしみ 梅の花 ちらさぬほどの
春風もがな
                 源時綱

(ふきくれば かをなつかしみ うめのはな ちらさぬ
 ほどの はるかぜもがな)

意味・・風が吹いて来ると、風が運んで来る梅の香りが
    したわしいので、風は吹いてほしいのだが、風
    が吹けば花は散ってしまう。だから、花を散ら
    さない程度の春風であつたならなあ。

作者・・源時綱=みなもとのときつな。生没年未詳。従
    五位上・肥後守。

出典・・詞花和歌集・9。