草枕 夜ごとに変はる 宿りにも 結ぶは同じ
古里の夢
                良寛

(くさまくら よごとにかわる やどりにも むすぶは
 おなじ ふるざとのゆめ)

意味・・旅を続けているので毎夜泊まる所が違うけれど
    も、夢に見るのは、どこも同じように懐かしい
    故郷である。

 注・・草枕=「旅」の枕詞であるが、ここでは旅の途
    中で寝ること。

作者=りょうかん。1758~1831。

出典・・谷川敏郎著「良寛全歌集」。