ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき
しくしく思ほゆ
                詠み人知らず

(ぬばたまの くろかみやまの やますげに こさめ
 ふりしき しくしくおもおゆ)

意味・・黒髪山の山菅に小雨が降りしきるように、あ
    の人のことがしきりに思われてならない。

    逢えるのが愉しみ!それまで気持ちを充実さ
    せておこう。

 注・・ぬばたまの=「黒髪山」の枕詞。
    山菅=現在の竜の髭(蛇の髭)のこと。ユリ科の
     植物で初夏に薄紫色の花が咲く。葉は細長い。
     実は紫色。
    黒髪山=奈良市佐保山の一部ともいわれる。
    しくしく=絶え間なく、しきりに。

出典・・万葉集・2456。