百済野の 萩の古枝に 春待つと 居りしうぐひす
鳴きにけむかも
                山部赤人       

(くだらのの はぎのふるえに はるまつと おりし
 うぐいす なきにけんかも)

意味・・冬の頃、百済野の萩の枯れ枝の間で、じっと
    春を待っていたうぐいす。春が来て、うぐい
    すが鳴き始めたが、あのうぐいす、もう鳴い
    ただろうか。

    枯れ枝のうぐいす。そして、花ざかりの中、
    春の喜びをこめて鳴くうぐいす。二枚続き
    の絵になります。

 注・・百済野=奈良県北葛城郡百済の辺りの野原。

作者・・山部赤人=やまべのあかひと。生没年未詳。
    736年頃没。宮廷歌人。

出典・・万葉集・1431。