*************** 名歌鑑賞 **************
 
 
外山ふく あらしの風の 音聞けば まだきに冬の
をくぞ知らるる 
                 和泉式部
              
(とやまふく あらしのかぜの おときけば まだきに
 ふゆのおくぞしらるる)

意味・・外山を吹く嵐のような風の音を聞くと、早くも
    深まりゆく冬の寒さの厳しさが思い知らされる
    ことだ。

 注・・外山=人里に近い山。奥山・深山に対する。
    まだきに=早くも。
    冬のをく=冬の奥。冬が深まった寒さの厳しい
     時期。「外山」に対して「おく」といった。

作者・・和泉式部=いずみのしきぶ。978頃~。一条天皇
    の中宮・章子に仕える。「和泉式部日記」。

出典・・千載和歌集・396。