**************** 名歌鑑賞 ***************


雪降れば 木ごとに花ぞ 咲きにける いづれを梅と
わきて折らまし          
                 紀友則

(ゆきふれば きごとにはなぞ さきにける いずれを
 うめと わきておらまし)

意味・・雪が降ったので、木毎に花が真っ白に咲いた。
    「木毎」といえば梅のことになるが、さて庭
    に下りて花を折るとすれば、この積雪の中か
    ら、どれを梅だと区別して折ればいいだろう
    か。

作者・・紀友則=きのとものり。生没年未詳。紀貫之
    とは従兄弟(いとこ)にあたる。900年頃の人。
    古今和歌集の撰者の一人。

出典・・古今和歌集・337。