**************** 名歌鑑賞 ****************


雄神川 紅にほふ 娘子らし 葦付取ると 
瀬に立たすらし
              大伴家持

(おがみがわ くれないにおう おとめらし あしつき
 とると せにたたすらし)

意味・・庄川の向こう岸に赤っぽく見えるのは赤い服を
    着た少女たちが、川海苔を採っているのだろう。
    静かでのどかな風景だなあ。

    生活のために藻を採りに来たのではなく、川遊
    びをしながら楽しんでいる姿です。春ののどか
    な風景を詠んでいます。

 注・・雄神川=富山県の庄川の古名。
    紅にほふ=色が赤く映えている意。娘たちの衣
     装の色が赤い事をさす。
    葦付(あしつき)=川海苔、淡水藻。
    瀬=川や海の浅い所。

作者・・大伴家持=おおともやかもち。718~785。中納
    言。万葉集の編纂をした。

出典・・万葉集・4021。