***************** 名歌鑑賞 ****************
心だに いかなる身にか かなふらむ 思ひ知れども
思ひ知られず
紫式部
(こころだに いかなるみにか かなうらん おもい
しれども おもいしられず)
意味・・私の気持ちの中で、どんな身の上になった
らいいのだろう。どんな境遇にいても思い
通りにならないとは知っているけれど諦め
きれない。
自分で満足のいく身の上というようなもの
など、ありはしない。それは承知している
けれど、諦めきれるものではない。
他人が羨望するような良い所に就職出来た
ものの、その中での人間関係が上手く行か
ない。自分の思い通りになれるものではな
いと、分かっていても何とかならぬかと諦
めきれない、というような気持ちを詠んで
います。
注・・心だに=気持ちの中で。
いかなる身にか=どんな境遇の身であって
も。
かなふ=適ふ、思いどおりになる。
思ひ知れども=道理などをわきまえる、悟る。
思ひ知られず=理解できない、悟れない、
諦めきれない。
作者・・紫式部=973頃~1019頃。藤原為時の娘。
「源氏物語」「紫式部日記」の作者。
出典・・ライザ・ダルビー著「紫式部物語」。
思ひ知られず
紫式部
(こころだに いかなるみにか かなうらん おもい
しれども おもいしられず)
意味・・私の気持ちの中で、どんな身の上になった
らいいのだろう。どんな境遇にいても思い
通りにならないとは知っているけれど諦め
きれない。
自分で満足のいく身の上というようなもの
など、ありはしない。それは承知している
けれど、諦めきれるものではない。
他人が羨望するような良い所に就職出来た
ものの、その中での人間関係が上手く行か
ない。自分の思い通りになれるものではな
いと、分かっていても何とかならぬかと諦
めきれない、というような気持ちを詠んで
います。
注・・心だに=気持ちの中で。
いかなる身にか=どんな境遇の身であって
も。
かなふ=適ふ、思いどおりになる。
思ひ知れども=道理などをわきまえる、悟る。
思ひ知られず=理解できない、悟れない、
諦めきれない。
作者・・紫式部=973頃~1019頃。藤原為時の娘。
「源氏物語」「紫式部日記」の作者。
出典・・ライザ・ダルビー著「紫式部物語」。
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